言語活動

Word Guessing Game

Outline

英語で授業を進めるためには、生徒が英語を話しやすい環境を整える必要があります。Word Guessing Gameは、手始めに生徒の口から英語を発せさせるのに適した活動です。

この活動は、小学生から高校生まで、あらゆるレベルの英語学習者が取り組める活動です。

Word Guessing Gameの流れ

この活動では、生徒がペアを作り、立ってから、じゃんけんをして、負けた方が後ろを向きます。教師が黒板に単語を書き、勝った方が負けた方に、黒板に書かれた語の説明を英語で説明します。負けた方が単語を当てたら、ペアの二人とも着席します。

英語で英語の授業を行う下地を作るための下地作りにもってこいのコミュニケーション活動です。また、準備がほとんどいらないので、教員の負担にならない点も見逃せません。授業準備に時間がかからないのは、継続して活動を行うためには大切な要素です。

生徒に与える指示は、次のように指示します。

英語の指示: Stand up and play rock-paper-scissors with your partner. Winners, turn around. Don’t look at the blackboard. Losers, look at the word on the blackboard. Explain the word within one minute.

ペアの片方が後ろを向いているのを確認したら、黒板に単語を書きます(余裕があれば、板書ではなく、スライドを使いたいですね)。

ただ、初めて行うときは、指示がうまく伝わらず、生徒が混乱するので、生徒1人に協力してもらい、手順を見せなければならないでしょう。どのようにこの活動を行うかを実際に見せて、何をするのかをイメージさせます。私はいつもAppleを例に使って、デモンストレーションをします。

生徒1人に立ってもらい、後ろを向かせます。そして、私が “This is a fruit. It is red.”と言って、何かを当てさせます。ほとんどの場合Appleという答えが出てきます。これで、生徒は、この活動の進め方を理解します。

Appleを説明するために、普通は、”Fruit” “Red.” を使います。そうするとペアの生徒は、99%の確率で、”Apple!”と答えます。(最初にStrawberryと答えることもありますが、赤いフルーツと言えば、リンゴかいちごしかでません)。

ある程度、習熟度が高い生徒になると、”It’s a red fruit. It’s bigger than strawberries.” という説明ができるかもしれません。

要するに、この活動が優れているのは、汎用性が高く、どのレベルの教室でも行える点です。文で話せるほど習熟度でなくても、単語を羅列するだけで、何とか説明ができるのです。少なくとも英語でコミュニケーションを図ろうとする機会は与えられるのです。

単語の選び方

中学生でも高校生でも最初は一般名詞から始めて、徐々に慣らしていきましょう。レベルに合わせて、単語だけでなく、きちんと文を作るように制限を加えるのもありだと思います。

また、先行と後攻で難易度に差が出ないように、同じカテゴリーから単語を選ぶ配慮もしてあげたいですね。

ちなみに、Word Guessing Gameは、原則として名詞しか出題できません。動詞や形容詞を説明するには、かなり高い英語力が求められるので、高校生のレベルでも難しいのです。

カテゴリー別のWord List

Word Guessing Gameで取り扱いやすい単語をカテゴリー別に載せてみました。初めはのうちは、このリストから問題を出せば良いと思います。

簡単そうですが、意外と説明が難しい物もあります。例えば、アボカドは野菜だと思われがちですが、果物に分類されています。また、スイカは野菜か果物か議論になるところですね。

こんな方法も・・・

教科書の単語を使う

例えば、授業の復習として、教科書の新出語やキーワードなどを用いることもできます。この場合は、ペアの両方とも教科書を見ながら、取り組んでも良いことにします。教科書の英文を使いながら説明をさせます。教科書の単語の場合は、難易度によっては、動詞、形容詞などを出題できるでしょう。

使用している単語帳から

生徒に単語帳を渡して、単語テストを課しているのなら、単語帳の単語を使わない手はありません。単語テストの前に、テスト範囲から選んであげると、テスト対策にもなるので、一石二鳥です。

終わりに

以上で、Word Guessing Gameの紹介を終わりにします。初めにも述べた通り、この活動は、英語で英語の授業を行うための足場作りに最適です。ぜひ授業で実践してみてください。

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