年度初めの忙しい先生方へ
新年度が始まると、教科指導に熱心な先生は、今年はもっと良い授業をするために、何か新しいことを取り入れてみようとか、初回の授業はどんなことをしようかなどと色々と考えていることだと思います。
けれども、現実はなかなか厳しく、年度始まりの忙しさで、なかなか授業の準備まで手が回らず、納得がいく準備ができないまま、初回の授業が始まってしまうというのは、よくある話ですよね。
そのような忙しくて、とにかく最初の授業を乗り切りたいという先生にぜひ最初の授業で誓っていただきたい活動を紹介します。この活動を取り入れれば、準備時間がかからず、初回の授業で、生徒の心をつかむことができます。
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これまでにも授業開きで使える自己紹介活動No.1 とNo.2を紹介していますが、これら2つは、Warm-up程度の活動時間しかありません。今回の活動は、先生自身の自己紹介を含めて、30分以上の活動時間が必要です。運用の仕方によっては、ほぼ50分全てを使うことも可能です。
また準備に時間がかからないというメリットだけでなく、
1. レベルを調整して、中学生1年生から高校3年生まで対応している
2.出題内容を変えると、持ち上がりの生徒にも使える
というようにかなり応用が効くので、いろいろな先生に使ってもらいたい活動です。
Quiz about …
活動の流れ
この自己紹介活動のおおまかな流れは、
- 先生自身が自己紹介クイズを出題
- 生徒が自分の自己紹介クイズを出題
- 生徒同士でクイズを出しあう
- 数名の生徒が発表する
となっています。時間配分は、生徒の実情に合わせて変わってくると思います。
Quiz about Teacher
まずは先生が自己紹介のクイズをクラス全体に出します。次に示すような3択クイズをパワーポイントに映して、正解だと思うものに手を挙げてもらいます。
Quiz about (Teachr’s name) 1. (Teacher’s name) lives in… a. Asahi b. Kaneta c. Otani 2. (Teacher’s name) ‘s favorite fruit is…. a. strawberries b. watermelons c. bananas 3. (Teacher’s name) has…. a. a son and a daughter b. two sons c. two daughters 4. (Teacher’s name) has been to… once. a. France b. Germany c. Italy 5. (Teacher’s name) majored in… at university. a.linguistics b. archeology c. English literature |
問題数は、生徒の集中力を考えると多くても10問程度までがよいでしょう。
既習の文法事項を入れて、文法の復習を兼ねたり、あえて難しい単語を質問文や選択肢に入れて、語彙の確認をしたりする方法もあります。
例えば、問3は、習熟度によって、現在完了の復習になります。
また、問5の設問にあるmajoir in、選択肢の linguistics、 archeology、 literatureのように多くの高校生が知らないであろう単語を入れて、未知の語彙に触れされる機会になります。
Quiz about Students
先生の自己紹介が終わったら、生徒のワークシートを配付して、自分たちの自己紹介クイズを作らせます。ワークシートと言っても、3分で作れる簡単なもので構いません。
先生のクイズに答えた後なので、どのようなクイズを作るのかをわかっているので、生徒はスムーズに作成に入ることができます。どのレベルの生徒でもクイズを作るのに10分程度は必要です。
私は以下のようなワークシートを作りました。
Quiz about ( ) Your name 1. a. b. c. 2. a. b. c. 3. a. b. c. 4. a. b. c. 5. a. b. c. |
このワークシートは、全てブランクにしていますが、習熟度によっては、先生の自己紹介クイズと同じ設問をワークシートに載せておいて、選択肢だけ考えさせるようにするなど、生徒の負荷を加減できます。
クイズを作り終わらない生徒がいても、できたところまでで良といして、クイズをペアやグループ内で出題します。
時間があれば、数人を指名して、黒板の前に来て、作ったクイズを出題させると盛り上がりますよ。
以上が自己紹介活動 Quiz about The teacherにの説明になります。準備が簡単なうえ、生徒も楽しんで参加できる活動です。ぜひお試しください。
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