言語活動

Interpreter Activity

Outline

既習の文法や定型表現を使って、日本語から英語に訳す同時通訳のような活動です。1回の活動で、ペアの1人が日本語を英語に訳し、それを聞いたもう一人が英語から日本語に訳します。

単純ですが、学習効果は高いと思われます。ただ訳して終わりではなく、パートナーに自分の英訳がしっかり伝わったときに達成感を得られます。

Interpreter Activityの流れ

  1. ペアになり、じゃんけんをして、負けた方が後ろを向きます。
  2. 勝った方は、スクリーンに映された日本語の英語訳を負けた方に伝えます。
  3. 負けた方は、聞いた英語の文を、日本語に翻訳します。
  4. その日本語の訳が、スクリーンの日本語と大意が同じなら、終了です。終わらなくても1分で区切ります。
  5. 全体で答えを確認してから、勝った方と負けた方の役割を変えて、①~④を繰り返します。

Interpreter Activityの具体例

例えば、教科書で”be said to V” という定型表現が使われていて、生徒に定着させるとします。まず、”be sadi to V”が含まれる英文を考えます。

Green tea is said to be good for health. と言う英文を思いついたとします。次に、この英文の日本語訳を作ります。授業では以下のようなスライドを生徒に見せます。

“be sadi to V”を使用して、この文を英語に翻訳し、パートナーに伝えます。その英語をパートナーが、元の日本語に近い意味で翻訳出来たら、OKです。

ちなみに、スライドの*”be said to V…”は、最初から示さないで、1分間のうち10秒程度経過してから提示するのもありです。

1分経過したら、全体で答えの確認をします。指名して、英語に翻訳させてから、以下のように、模範解答を示します。

役割を交代して、次の問題に移りますが、2問目も1問目と同じ文法や定型表現を用いたものにします。次のスライドを見てください。

1問目と同じように、”be sadi to V”が含まれた文です。このように、同じ文法や定型表現に繰り返し触れさせることで、これらに意識を向けさせ、定着を図ります。

Interepreter Activityの英文作成のポイント

シンプルな文にする

いちばんのポイントは、生徒のレベルに合った英文を作ることです。あまりに難しい語彙や文法があると、”The number of~”注意が向かなくなり、この活動が本来の目的からそれてしまいます。そもそも、難しすぎると、活動が滞ってしまいます。

また、1文の中で、あまり多くの表現を尋ねないようにする工夫も必要です。コアになる表現は1文に1つにするとスムーズに進みます。

なるべく別解がないように

模範解答以外でも正しい答えがでることがありますが、あまりに別解の数が多いと収拾がつかなくなることもあるかもしれないので、あまり別解が出ないような問題を作っておきましょう。

こんな使い方も…

Interpreter Activityは、コミュニケーション活動というよりは、既習の文法や定型表現の復習が目的になりますが、warm-up 活動としても活用できます。

また、中学校なら、教科書本文をそのまま使って、復習の活動にしてもおもしろいでしょう。

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