先生の英語学習

【TOEIC参考書TOEIC】『公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リーディング編』

この参考書は、「TOEIC L&Rスコア350~700点レベルで、リーディングセクションを集中してじっくり学習したい方向けのスキル別学習教材」だと説明されていますが、860点以上を狙う人も使うべきです。

もちろんレベルによって使い方は異なりますが、初級者向けの参考書だと侮ってはいけません。私は、950点取ったテストの1週間ほど前からこの参考書をやり始めましたが、案外解けない問題もありました。

公式の問題集なので、本番の出題傾向を把握することができます。英語力はあるけれど、TOEICの対策をあまりしたことがないという人は、Mini TestとFinal TestをやるだけでTOEICの問題の解き方がわかり、試験本番でも高得点を取ることができます。

まず、この参考書の特長を説明した後、私が950点を取るために対策したときに、実際にどのように使用したかを述べていきます。

特長

STEP 1 ユニット学習

TOEICのPART5の文法問題からPART7の長文問題を20のUnitに分けて解説してあります。各Unitは、テーマ解説、ウォームアップ、プラクティス、チャレンジで構成されています。

テーマ解説は、PART5については、問われる文法の説明、PART6, PART7については、文書形式に合わせた読み方が説明されています。

ウォームアップとプラクティスでは、英文を読んで日本語の設問に答えるというような実際のTOEICより簡単な問題が扱われています。チャレンジの問題は実際のTOEICと同レベルです。

STEP 2 Mini Test 

Mini Testは4つあり、問題数はそれぞれ29問あり、解答時間は21分です。かなり難しい問題も含まれています。

STEP 3 Final Test

本物のTOEICと同じ100問の問題があります。制限時間も本番と同じ75分です。

チャレンジ、Mini TestとFinal Test の問題を合計すると、318問あり、TOEICの出題傾向を知ることができます。

付録

別冊で、単語集と速読用英文がついています。音声のダウンロードもできます。

本書の半分以上がSTEP1で構成されているのですが、私が受験前に取り組んだのは、後半部分のMini Test とFinal Test だけです。これらを解くだけでも十分元が取れます。

上級者向けの使用方法

860点以上を狙う人にとって、この参考書を使用する目的は、TOEICを解くために必要な解答速度を上げることです。

毎朝、家族が起きてくる前に、しっかり時間を計って、Mini Testから解いていきました。
ちなみに、並行して、『公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編』のMini Test にも取り組みました。

Final Testはもちろんのこと、Mini Test も本番の試験に臨むつもりで取り組み、適切な時間配分をする感覚が身に付きました。制限時間内に解けるように、簡単な問題を即座に解いて、難しい問題にある程度時間を割けるようにすることを意識しました。

Mini Testの活用

Mini Test の制限時間は30分だけなので、まとまった勉強時間がなかなか取れない場合でも実戦感覚を養う練習ができます。公式問題集のReadingは75分かかるので、ハードルが高くなりますが、30分ならサッと済ますことができます。

900点以上を狙う人にとっては、ほとんどの問題が簡単だと思いますが、満点を取るのは難しいでしょう。950点を取る1週間ほど前から取り組み始めましたが、結果は以下の通りです。
Mini Test 1 問28✖
Mini Test 2 問24✖
Mini Test 3 問4✖ 問16  問28✖
Mini Test 4  問3 ✖ 問5✖ 問12✖ 問19✖ 問25✖ 問26✖ 問29✖

1から4になるに連れて、徐々に難しくなっていく印象でしたが、Mini Test 4で7問も落とすとは思わず、正直心が萎えました。

これだけ間違えていても、本番で950点を取ったので、このMini Test はかなりハイレベルだと言えますので、あまり出来なくても落ち込まないでください。

このMini Testを実際に解いてみて、どの程度できるか試してみてください。私と同じ程度の誤答数なら、950点は取れるかもしれません。

Final Testの活用

Final Testは、感覚的にはなりますが、実際のTOEICと同様のレベルです。TOEIC本番の前日に解きましたが、時間内に解き終わりませんでした。簡単な問題は解答したらいちいち悩まずに次の問題に移るということを徹底できていなかったからです。

間違えた問題は必ず解き直す

間違えたのは、知識の抜け落ちがあったり、正確に読む力がないためですが、そのギャップを埋めるために、間違えた問題は、時間をおいて解き直すようにするべきです。

私はTOEIC受験の当日に解き直すようにしました(理想は前日ですが時間がありませんでした。公式の教材だからこそ、同じ項目が本番で問われるかもしれません。抜け落ちをなくす作業は必ずやりましょう。

余裕があればチャレンジ問題も

なお、既に860点程度の力があるなら、Mini Test とFinal Test 以外に手を出す必要はありませんが、時間があれば、各Unitのチャレンジ問題を解いてみるものありです。ときどき悩む問題が出てくるはずです。

簡単な問題に分類されているのに、難しく感じるのは、そこで抜け落ちている知識が問われているのでしょうから、漏れがないようにしておきましょう。

ちなみに、表示されている目安の解答時間よりも1分程度早く終わらせることを意識すると時間配分の感覚を養えます。

まとめ

まとめると、『公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リーディング編』は、
初級者向けの参考書だけれども、Mini TestやFinal Testは上級者がTOEIC対策をする上で充分役に立ちます。

各Unitのウォームアップやプラクティスをやる必要はなく、時間的余裕があればチャレンジに取り組むのもありです。リスニングの対策もしておきたいという方は、姉妹書である『公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編』にも挑戦してみてください。高い英語力があるのならば、リーディング編と同様にMini TestとFinal Testだけやれば充分です。 

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