今回は、授業で扱う機会があまりない口語表現を取り上げた授業のアイデアを紹介します。
実際の会話でよく使われる表現を覚え、授業中でも活用してほしいと考え、これらの表現を選びました。これらは大学受験用の参考書でもお馴染みの表現であり、大学入試に向けた学習にも役立ちます。国公立・私立を問わず、口語表現の知識を問う問題はかなり出題されているため、重要な学習内容です。
こうした口語表現は、まとめて授業で扱う機会が少ないのが実情です。そのため、授業計画に余裕ができたときに指導しておくと良いでしょう。
また、今回の授業アイデアは、学期始めの授業や考査前などに、投げ込み教材として活用できると思います。
Worksheet
以下が授業で使うワークシートです。A4で2枚に収まります。
Conversational Expressions
Step 1 Fill in the blanks.
1. A: Nice to meet you. What ( ) you ( )? 「仕事は何ですか」
B: I’m a lawyer.
2. A: Do you know ( ) I ( )? 「私の言っていることがわかりますか」
B: Sorry, not exactly.
3. A: ( ) yourself at ( ). 「ごゆっくりしてください」
B: Thank you.
4 A: How’s your new life going?
B: So ( ) so ( ). Thanks for asking. 「今のところ順調です」
5. A: Can I ( ) you a( ) ? 「手伝いましょうか」
B: Thank you very much.
6. A: What do you want for dinner?
B: It’s ( ) ( ) you. 「お任せします」
7. A: I passed Eiken grade pre-1.
B: ( )for you! 「良かったね」
8. A: Sorry, I forgot to bring your books.
B: It doesn’t ( ). 「構わないよ」
Step 2 Create your own Dialogue in pairs. You must use three of the
conversational expressions above.
A: B: A: B: A: B: A: A: B: |
Step 3 Demonstrate your dialogue to your classmates.
Answer Key
Worksheetの解答です。
1. A: Nice to meet you. What (do) you (do)?
2. A: Do you know (what) I (mean)?
3. A: (Make)yourself at (home).
4. So (far) so (good).
5. A: Can I (give) you a (hand)?
6. B: It’s (up) (to) you.
7. B: (Good) for you!
8. B: It doesn’t (matter).
Outline
指導の概要は次の通りです。
- ワークシートの問題を解く
- ペアでダイアログをワークシートに書く
- グループ内でダイアログを発表する
ワークシートは、よくある穴埋め形式のドリルです。対話形式にすることで、少しでもコンテクストを与えるようにしています。このワークシートは、扱われている表現をどれだけ知っているかを確認するためのもので、解答できなくても気にしなくて良いと生徒に伝えてください。
答え合わせをした後、ワークシートに出てきた表現から3つを使って、ダイアログを作らせます。どんな場面でその表現を使うかを考えさせることで、実際に自分が使える表現へと変えていきます。その後、4~6人(2~3ペア)でグループを作り、ダイアログを発表させます。さらに、よくできたものをクラス全体で発表するのも良いでしょう。
ただし、ダイアログ作りには時間がかかることがあります。私が自分の授業でこの活動を行った際は、発表の時間がなくなってしまいました。その場合は、ワークシートを提出させて授業を終わりにするか、次回の授業のウォームアップとして発表時間を設けるなどの対応が可能です。