英語の授業でプレゼンテーションを取り入れようとしたとき、こんな悩みはありませんか?
- トピックをどう決めればいいかわからない
- 指導が不十分で「やらせっぱなし」になってしまう
- 生徒の発表内容の評価が難しい
- 準備指導に時間がかかりすぎて授業計画が崩れてしまう
特にプレゼン指導の経験が少ない先生にとっては、「何をどうすればいいのか不安」ということもあるでしょう。
そこで今回は、授業でプレゼンテーションを行う際に大切な 「トピックの幅」 について紹介します。
広すぎるトピックはNG
生徒が自分の関心に沿って、ある程度自由に内容を考えられることは大切です。しかし、範囲が広すぎると散漫になり、問題が生じます。
例:Present about a famous figure you like.
このトピックでは条件が漠然としているため、扱われる人物が大きく異なります。ある生徒はスティーブ・ジョブズを紹介し、別の生徒はユーチューバーを紹介するかもしれません。こうなると評価基準を揃えるのが難しく、準備段階でのサポートも個別対応が多くなり、指導が非効率になってしまいます。
一方で、ある程度内容が揃っていれば、共通の語彙や文法が使われやすくなり、まとめて指導できます。さらに、事後のフィードバックも共有しやすく、一度の指摘が他の生徒にも役立ちます。その結果、生徒全体の学びが広がります。
👉 改善例:
Give a presentation about a historical figure who inspires you. You should say their main achievement and how they influence you.
条件を絞ることで、事前・事後の指導が行いやすくなり、生徒の学びをより深められます。
狭すぎるトピックもNG
一方で、範囲を狭めすぎてもよくありません。
例:Make a presentation on Steve Jobs’s major life events.
このトピックでは、多くの生徒が同じ出来事を選ぶ可能性が高いでしょう。スティーブ・ジョブズの「大きな出来事」といえば Apple 創業など、扱う内容がほぼ決まってしまいます。
これでは生徒の独自性が出にくく、他の発表を安易にコピーする生徒も出てきかねません。さらに、教師にとっても同じ内容のプレゼンを何度も聞くのは負担です。
まとめ
プレゼンテーションのトピックは、広すぎても狭すぎても効果的ではありません。
- 広すぎると、指導や評価が難しくなる
- 狭すぎると、独自性が出ず、学びが限定される
生徒が取り組みやすく、かつ指導や評価もしやすい 「適切な幅のあるトピック」 を設定することが、授業成功のカギとなります。